お葬式費用の相場と調達方法

 お葬式費用の一般的な相場は

お葬式は人間が生きていれば最終的に必ず発生する問題ではありますが、突然やってくるといった印象が強いものです。また一生のうち何度も執り行う経験をするものでもありません。そのためその都度に戸惑うことでしょう。

お葬式費用の全国平均は2007年には231.0万円程度でした。現在は年々下降傾向にあり、199万円程度まで下がっています。これは従来型の式をあげる人と、家族葬のような小さなお葬式をあげる人が二極化していることが要因ではないかと推測されています。

従来型のお葬式をあげる場合には、200万円前後はかかっていると考えられます。ただしお葬式の費用の相場は地域によってかなり違いがありますので、各都道府県の特色を考慮すべきでしょう。千葉県が最も高く、最も低いとされているのが沖縄県です。平均値の差は100万円を超えています。

ただし沖縄はお墓が大変立派です。新たにお墓を建立する時の費用は決して低くはありませんので、人が亡くなっていくらかかるかトータル的に考えた時には、そこまでの差が出ないことも充分に考えられます。このような相場から見ても、お葬式やその一連にかかるお金は、従来型で執り行う場合には大きな金額が動きます。

お葬式費用の調達方法

もしお葬式を従来型で執り行う時は相場程度の費用負担は覚悟しなければなりません。「どのような形式で執り行うのか」「式場を含めた規模」「祭壇の選択」「ふるまいのための飲食費」「香典返しのランクや数」「火葬場のランク」「お布施の金額」などの要素が金額を左右するものですので、これを細かく調整してゆくこともできます。

とはいえ大きな出費には変わりありません。故人がある程度の現金を残しておいてくれれば問題は小さくて済みます。もしそれがアテにできない時や現金として残していない時は、遺族の負担になります。わざわざそのお金を工面しなくてはならない時もあるでしょう。

葬儀会社がローンの提案をしてくれることも見られるようになりましたが、現金を基本としているところが多いのが現状です。クレジットカードの使用が不可の業者も少なくありません。先に20万から50万程度を支払い、後日残金を支払うスタイルの採用が多いようです。

支払いまでの期間は葬儀会社ごとに違いますが、スピーディに用意しなければならないことに変わりはありません。突然起こることだからこそ、前もって計画立てていないと慌てることになってしまいます。

一番利息負担が少ない方法は

葬儀会社が提案するローンは便利ですが、金利負担が大きめの傾向です。金利が低く、更にスピーディーな調達方法があれば、それに越したことはありません。一番低金利が期待できるのは、銀行のカードローンです。葬儀に関して目的別のローンはその特性上なかなかありませんが、大型の融資にも対応できるカードローンであれば、そこから借りて支払うことも可能です。

銀行も個人向け融資の審査と融資実行がスピーディーになった印象ですが、それでも1週間近く掛かるケースもあります。低金利を重視するならば、前もって申し込んでおくなど、備えておくことも必要でしょう。カードを作って借り入れ限度枠を付与されても実際に借りていなければ、支払いは発生しません。

スピードを最優先するなら消費者金融系です。総量規制の兼ね合いこそありますが、ほとんどが即日審査の即日融資です。大手は大型の融資にも対応できる商品を持っています。

金利は、法律の範囲内で高めです。最も低金利を望むなら、社会福祉協議会が窓口となっている福祉資金の貸付の利用です。ただし所得などを含む申込要件がありますので、それに該当しなければ利用はできません。自分のニーズにあった調達方法で検討しましょう。